ゴルフをしていてもうすぐスコアが100を切りそうだという方の場合、ちょっとした準備運動をすることで、スコアが伸びたり安定したりする可能性があります。というのも、ラウンドを回る前に少しだけ時間を取って準備運動をすることで、スムーズなスイングができるようになり、飛距離が伸びることがあるからです。

 

ここでは、ゴルフ前の準備運動で絶対に取り入れるべきストレッチについてみていきましょう。

ストレッチをする女性

 

肩の可動域を広げる肩甲骨のストレッチ

ゴルフを上達させるカギといっても過言ではないのが肩です。準備運動で肩甲骨を意識したストレッチをしておくと、可動域が広がってテイクバックからフィニッシュまでスムーズに振りぬくことができます。スイングスピードの向上、インパクトゾーンでのフェースの安定なども見込める重要なポイントです。

 

誰でも簡単に行える肩甲骨のストレッチの1つが「拳上・下制ストレッチ」です。まず背筋をピンと伸ばします。その後できる限り肩を上げます。そのまま5秒ほど静止し、肩の力を抜きます。

 

さらに別のストレッチでは、両手を組んだ状態で腕を前方に伸ばします。この状態で下を向いて背中の筋肉を引っ張るように意識すると、肩甲骨と背中の両方のストレッチになります。

飛距離を伸ばすための股関節のストレッチ

ゴルフの飛距離を伸ばすのに重要なのが股関節です。スイングの際の下半身から上半身の回転運動をスムーズに行うために、股関節は非常に重要な役割を持っています。準備運動の際に股関節周りの筋肉をほぐしておくと、スコアがさらに伸びるかもしれません。

 

まずは立った状態で行えるストレッチ。元野球選手のイチローさんが打席に立つ前に行っていたストレッチが効果的です。つま先を外側に向けた状態で肩幅よりもやや広めに足を広げ、膝が直角になるまで腰を落とします。両手は膝の上に置き、左膝を外に押し出すと同時に左肩は前に出します。今度は右膝を外側に押し出し右肩を前方に出しましょう。こうして腰を左右にひねることで股関節周りの筋肉をしっかりほぐせます。

 

さらに座って行えるストレッチもあります。まず左右の足の裏を合わせて地面に座ります。両足のつま先を両手で押さえ、息を吐きながらゆっくり体を前に倒し、このまま20秒ほどキープします。股関節のストレッチは毎日続けることがとても重要です。準備運動のときだけでなく毎日ストレッチすることで、少しずつスイングがスムーズになり、飛距離が伸びるのを感じるでしょう。

けがを防ぐためのすねのストレッチ

ゴルフを安全に楽しむために欠かせないのがすねのストレッチです。特にラウンドを回った後すねが筋肉痛になるという方は、準備運動のときにすねのストレッチも行うとよいでしょう。

 

両手を壁につき、まずは右足のつま先を左足の30cmほど後方につきます。その後、右足首の前面を地面に向かって下げていきます。するとすねの部分がグッと引っ張られるような感覚を覚えるはずです。これを左右両方の足で行うことで、ラウンド後の筋肉痛が大分和らぐでしょう。

 

さらに別のストレッチでは正座をして上体を倒すというものもあります。自分の体重を利用して、すねや太ももに負荷をかけて筋肉をほぐすのです。毎日続けていくと寝てしまうくらいまで筋肉が柔軟性を持つようになります。

 

ストレッチはゴルフを楽しむために欠かせない

ゴルフを楽しむためには準備運動でストレッチをすることが不可欠です。けがの防止になるのはもちろんのこと、さらにスコアを伸ばすことにもつながります。

 

毎日コツコツストレッチを続けていくと、スイングがスムーズになったり、飛距離がアップしたりしていることに気づくことでしょう。ぜひ準備運動を怠らず、さらに技術を向上させていきましょう。