多くのゴルフ初心者がスコア100切りができない時に抱く不安や疑問に「どうしたら100切りができるのかな?」「100切りの条件とは何んだろう?」というものがあります。
統計ではアマチュアゴルファーの8割は100切りができていません。ゴルフ100切りの壁にぶつかっている初心者ゴルファーにとって100切り達成までには、もっと時間が必要であり、もっと練習をしてスキルを上げないと難しいように感じるのですが、実は無理のない戦略を立ててコースマネジメントをすれば、ゴルフ100切りをすることはそんなに難しいことではありません。
そのようなゴルフ初心者にとって知っておくべきゴルフ100切り5つの条件をお教えします。
ただひたすらゴルフ練習場でボールを打って練習するだけでは、スコアは伸びていかず100切りはできません。
統計ではアマチュアゴルファーの8割は100が切れていませんが、ゴルフ100切りするためには、実践ラウンドで下記2つをクリアすることが目標となります。
- スコアが100切りできる人は1ラウンドでトリプルボギーは2回以内。
- スコアが100切りできる人はトータルパット数35以下。
この記事を読んで、ぜひゴルフ100切りの仲間入りを達成し、100切り宣言をしましょう!
ゴルフ100切り たった5つの条件
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- スタート前の準備
- ティーショットでOBを打たない
- 無理なショットはせずにレイアップ(刻む)すること
- 3パットしないこと
- ミスを呼び込まないメンタル
スタート前の準備
ゴルフ場には少なくとも1時間前に到着してスタート前の準備、練習をしっかりとしましょう。
プロゴルファーやシングルプレーヤーは、3時間くらい前に到着して体のストレッチやウォーミングアップします。体が温まり、柔軟性を高めることで、パフォーマンスが向上するだけでなく、けが防止にもつながります。
ラウンド前のショット練習
プロでも、その日のコンディションによって、その日のショットが微妙に違ってきます。
スコア100切りを目指すゴルフ初心者は、今日はどういう球が出やすいか(フック、スライス)をラウンド前に把握します。
その日のショット傾向をつかんでラウンドでのショットの狙いどころを決めるようにします。
ラウンド前のショット練習で絶対にやっていけないことは、スイングの矯正です。不安になるだけで、百害あって一利なしです。
ラウンド前のショット練習は、ウォーミングアップとショットの傾向を確認することが目的なので1かご(30球ほど)で十分です。
内容よりも、その日の球筋やミスの傾向が分かればOKです。
ラウンド前のショット練習では、その日の球筋やミスの傾向をつかむ。
練習グリーンでやること
練習グリーンで3メートルのパットを繰り返し練習して、グリーン速さと距離感をつかむようにします。
短いパットばかりの練習は、距離感をつかむには効果的ではありません。
ロングパットの練習は、距離感という面では良いですが、1ラウンド中に何回その距離を打つのか考えると「時間があればやる」という程度でOKです。
最も有効的なのは、3メートルのパットを徹底的に繰り返し、練習することです。
この距離なら距離感が身に付き、ラウンド中は、この距離の頻度が一番多いからです。
上級者であればアプローチで1メートル以内に寄せることが多いですが、ゴルフ初心者は通常3メートルくらいの距離が残ります。
この3メートルのパットが入るか入らないかが100切りできるかどうかに直結します。
3メートルのパット練習では、カップに入れるのではなくて、前後10cm以内に止める練習をします。
練習でカップに入れることを目的にすると強めのパットとなり、距離感が強めとなってしまい、ラウンドでオーバーしてしまうことになります。
練習グリーンよりもコースグリーンの方が速いと錯覚してまうのは、これが原因です。
練習グリーンとコースグリーンは同じ速さのセッティングです。
ラウンド前のパット練習は3メートルで速さ、距離感をつかむ
練習グリーンで3メートルのパットを繰り返す。
3メートルの練習ではカップに入れるのではなくて、前後10cm以内に止める練習をする。
豆知識
グリーンの速さは芝を刈りこむ高さに大きく左右されますが、プロのトーナメントでは速いグリーンにするために早朝からグリーンの芝の刈る方向を変えて2回極限まで低く刈り込む「ダブルカット」をしてその上に転圧ローラをかけてグリーン表面を硬くして速さを増しています。
「グリーンが遅い!」というクレームは聞きますが、「グリーンが速い!」というクレームはないですね。
グリーンが速ければ速いほど「良く整備された良いグリーン」と思われているようです。
グリーンの速さを測定するには「スティンプ・メーター」という器具を使用します。
グリーンの速さはフィートで表しますので、メートル法で換算します。
*1フィート=30.48センチメートル
一般のゴルフコースのグリーン速さは8フィート、プロトーナメントは10~11フィート、マスターズのような速いグリーンは12フィートです。
ティーショットでOBを打たない
100切りを達成するためには、ティーショットでOBを避けることです。
言い換えれば、全ホールでOBが1発もなければ、ゴルフ初心者でも100切りができるということです。
仮に400ヤードのパー4のホールの場合、ティーショットで150ヤードしか飛ばなくても、その後のセカンドショットで150ヤード、サードショットで100ヤードを打てば3オンできます。そしてグリーンで2パットでフィニッシュすればボギーです。
自分の球筋と飛距離を把握してコースマネジメントすることが重要になります。
「OBを打ちたくないな~」とか「あそこにボールが行ったら嫌だな~」と考えてボールを打つと考えていた最悪の状況になってしまった経験はありませんか?
これは人間の潜在意識の仕業です。
心理学において人間の潜在意識は「~しない」という否定形は認識できずに「~する」という肯定形に勘違いしてしまいます。「OBを打ちたくない」と思っても、「OBを打つ」という形で潜在意識に残ってしまうため、わざわざOBめがけて打ち込んでしまいます。池ポチャ、バンカーも同様で「入れたくない!」と思えば思うほど入ってしまいます。
さて、これで原因が分かったので対策は簡単です。
できるできないはひとまず置いといて、「あそこに打つ」と明確な目標を決めて打つ練習をしましょう。潜在意識を逆に利用します。
ただし、スイングが悪すぎるとボールは曲がってしまいますのでご注意ください。
「あそこに打ってはダメ」という否定形ではなく、「あそこに打つ」と肯定形で考える。
無理なショットはせずにレイアップ(刻む)すること
パー5のロングホールのティーショットでミスをして飛距離が出なかった時にミスを挽回しようと考えて、悪いライ(ボールがある場所の状態をライと言う)からでも3W(3番ウッド)やフェアウェイウッドで一か八かのギャンブルをしてしまうことがありますね。
「ミスを挽回したい!」その気持ちはよく分かりますが100切りを目指す初心者やアベレージゴルファーにとってギャンブルは禁物です。このようなギャンブルをしている限り、100を切ることはできないと思ってください。
パー5のロングホールはOBさえしなければ、無理なくボギーで上がれるホールです。
コースマネジメントは非常に重要です。
ゴルフ初心者はどんな場合でもグリーン方向に打っていきますが、グリーン前に池がある場合はグリーン方向ではなく、横にボールを運ぶことを考えましょう。
グリーン右手前が池であれば、池がないフェアウエイ左サイドにボールを運びます。そうすれば次のショットが池越えにはならず、プレッシャーなく打つことができます。
何でもかんでもグリーンが見える方向に打つのではなくて、コースの対角線を上手に利用して、より安全確実なコースマネジメントをするようにします。
「これは失敗するかな」と思ったら、躊躇することなく、レイアップ(刻む)することです。
3パットしないこと
セカンドパットのボールの位置を考えてファーストパットの狙いどころを決めると、3パットをしてしまう確率がぐんと減ります。
3パットしないことが100切りの最も有効な手段です。
なぜ、3パットをしてしまうのか?
その理由は簡単。ファーストパットで失敗しているからです。カップに「入れにいく」意識が強すぎてカップを大きくオーバーしてしまうと3パットの危険性が高まります。
強気な人ほど3パットの確率が高くなります。これは統計的にも証明されています。
「あそこに止めよう」と思えば、自然にそっと打つようになり距離感が合ってきます。
3パットしないためには「的に寄せる」気持ちで打つことが大切。
ファーストパットはどこを狙うのか?
3パットをしないためのファーストパットの狙いどころは、上図の長方形エリアを狙います。
上図のエリアにファーストパットでボールを寄せれるように練習します。
グリーンには傾斜があり、傾斜の途中にカップが切られてあることがしばしばあります。
セカンドパットで傾斜の真横のラインや曲がる下りのラインが残ると3パットの確率が高くなります。
上りのラインは①のように曲がりを薄く読み、インパクトは弱めに意識します。
下りのラインは③のように曲がりを薄く読み、インパクトは強めに意識します。
いずれの場合もラインを大きく膨らませて読んでしまうとセカンドパットで難しいパットが残ってしまいます。
そして上りのラインはインパクトは弱め、下りのラインはインパクトは強めを意識する。
ミスを呼び込まないメンタル
ミスショットをした時にも余裕を持つようにする
ゴルフ初心者は、ミスショットをした時に「恥ずかしい」とか「急いで打たなきゃ」とか周囲を気にして、焦ってしまいます。
そのような精神状態で次のプレーをしてしまうとミスショットを連発してしまう危険性が高くなります。
周囲の人は意外と自分のことで精一杯で思っている程、あなたのことは見ていないのですが、初心者ゴルファーにとっては仕方ないかもしれません。
すこしでも落ち着いた精神状態を保てるようにするためには、クラブを今から使うものとは別に1,2本短いクラブを余分に持っていくとミスした時にも時間的な余裕が生まれ、焦らずに済みます。
また、常にボールも余分に2、3個をポケットに入れおくようにしておきましょう。
待たされた時の対処方法
同伴競技者のスロープレーや前でプレーしているグループに長い時間待たされることがあります。
ようやく自分の順番が回ってきて、ボールを打つとミスショットすることが良くあります。
俗に言う、待ちチョロがそうですね。
それまでのリズムが崩れてしまい、ミスショットを起こしてしまいます。
待っている時にはクラブを握らずに周りの景色を眺めて待つことをオススメします。
ゴルフに熱心な人ほど待ち時間もミスの分析をしたりしますが、集中力を維持することは難しく、プレー再開時には集中力が下がってしまいます。
タイガーウッズも待ち時間はキャディーとゴルフ以外の会話して「気持ちをオフ」にするそうです。
待ち時間は「気持ちをオフ」にすることで、プレー再開の時に高い集中力で打つことができます。
使うクラブとは別に1,2本短いクラブを余分に持っていき、ミスショットした時に時間的な余裕をつくる。
ボールも余分に2,3個持っていく。
長い時間待たされている時には、ゴルフ以外のことを考えて「気持ちをオフ」にする。
まとめ 100切り5つの条件
- スタート前の準備
1時間前に到着してショット練習で球筋の確認を行う。
練習グリーンで3メートルのパットで距離感をつかむ。
- ティーショットでOBを打たない
「あそこに打ってはダメ」という否定形ではなく、「あそこに打つ」と肯定形で考える。
良いイメージの潜在意識が働いてイメージ通りの結果になる。
- 無理なショットはせずにレイアップ(刻む)すること
「これは失敗するかな」と思ったら、躊躇することなく、レイアップ(刻む)することです。
- 3パットしない
3パットしないためには「的に寄せる」気持ちで打つことが大切です。
ファーストパットの狙いどころは上り、下りのいずれのパットもラインを薄く読むことがコツです。
そして上りのラインはインパクトは弱め、下りのラインはインパクトは強めを意識する。
- ミスショットを呼び込まないメンタル
ミスショットした時にも気持ちの余裕が持てるようにクラブを余分に1,2本持っていく。
ボールも余分に2,3個持っていく。
長い時間待たされている時は「気持ちをオフ」にすることで、プレー再開の時に高い集中力で打つことができる。
ゴルフ初心者にとってのスコア100切り条件 5つのコツを紹介しましたが、この中の一つでもクリアすることでスコアは確実に改善します。
ぜひお試しください。
スコアが100切りできるとコンペで良い成績を得るチャンスがグーンと上がります。
コンペの賞金を家に持って帰って奥さんや子供に自慢するのが最高の瞬間ですね。
毎回、コンペの後でこれを味わいたいです。
そのためには、正しいスイングをレッスン場で指導してもらうことです。
スコアが100切りできない人の共通点は、正しいスイングを知らずにひたすら練習場でボールを打ち続けていることです。
これでは、ますます悪い癖がついてしまいます。
自分のスイングの癖を正確に分析して、正しく指導を受けるのが100切りの早道ですね。
個人差はありますが、スコアが110台の人であれば、正しい指導を受けると2~3ヶ月で100切りできます。
だんだん上手くなると面白くなってきて、どんどん成長していけるわくわく感が味わえます。
ひとたびスコアが100切りの壁を突破すると、不思議と自信がついて、その後も100切りが容易にできるようになります。
アマチュアゴルファーの2割しか達成できないスコア100切りで、何とも言えない優越感も味わうことができます。
さらには後輩や同伴競技者にもアドバイスしてみたりする余裕も出て、生涯わくわく楽しいゴルフライフを送ることができます。
でも近くのゴルフ練習場で女性限定のスクールがあったので参加してみたら丁寧に教えてくれました。
レンタルクラブもあるし、初心者へのアドバイスをもらいました。